こつばん
「骨盤がゆがんでいると言われました」と言って来院される方が時々います。
「え、どこで言われたの?」とはあまり突っ込みませんが、世間でよく使われる
骨盤のゆがみという表現、実は私も意味がよくわかりません。
「私の骨盤はどうなってるんですか?」と質問されて返答に困る時があります。
「どうなってるって言われたんですか?」と聞き返すと、
「ゆがんでると言われました」と・・・
骨盤とは仙骨、尾骨、左右の寛骨(腸骨、坐骨、恥骨)で構成されたもので一つ
の骨の名称ではありません(第5腰椎も仲間に入れるという考え方もあります)。
もし骨盤にゆがみが生じた場合、仙骨と寛骨の間の関節(仙腸関節)がどうなって
いるのか、仙骨と尾骨がどうなっているのか、恥骨結合がどうなっているのか。
屈曲、伸展、内旋、外旋、内転、外転等々の用語と関節角度を添えて説明、さらに
腰椎、股関節との位置関係も同様に説明してくれる人はいるのでしょうか。
骨盤そのものが前後に傾いている前傾、後傾というものは理解できますが、それも
視点を変えれば腰椎の屈曲、伸展、過伸展や股関節の屈曲、伸展という言葉に置き
換えることもできます。
左右の傾斜についても腰椎、股関節からの視点で説明することもできます。
骨盤がゆがんでる、開いてる、傾いてる、捻じれている、という状態はそれらとは
また別のことなのか・・・
せめて専門家同士で話し合う際にはそれらにかかわる各骨がどのような位置関係で
前額面、矢状面、水平面でどういう状態になっているのかを説明していただきたい
ものです。
でも、骨盤を構成する各骨がゆがんでる(変形?)なんて話じゃありませんよね?
私の勉強不足はひとまず棚に上げて・・・
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- 2017.03.25 Saturday
- 院長より